日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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症例報告
胃ESD後の遅発性穿孔に対する腹腔鏡下手術における手術手技の検討
嶌岡 成佳佐藤 功千野 佳秀田畑 智丈田儀 知之髙山 昇一松本 直基藤村 昌樹
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2018 年 38 巻 4 号 p. 723-726

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抄録

胃の内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection:以下,ESD)後の遅発性穿孔は,発症した場合には穿孔径が大きく,内視鏡的に閉鎖が困難であり,緊急手術を要する場合が多いといわれている。今回われわれは胃ESD後の遅発性穿孔に対する緊急腹腔鏡下手術を3例経験した。遅発性穿孔の原因として,切開剝離の際または止血の際の筋層への過通電により筋層が壊死するためと考えられている。そのため穿孔部位周囲の組織は脆弱化しており,術中内視鏡と腹腔鏡によって至適な切除範囲を決定し縫合閉鎖を行う必要があると考えられた。

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© 2018, Japanese Society for Abdominal Emargency Medicine
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