2018 年 38 巻 4 号 p. 767-770
症例は95歳,男性。右季肋部痛を主訴に近医を受診。絞扼性腸閉塞の疑いで当院救急外来へ紹介受診となった。腹部造影CT検査では胆囊は腫大し,胆囊壁の造影効果は認められなかった。腹部MRI検査では胆囊管の嘴状所見が認められた。胆囊捻転症と診断し,同日緊急単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術を施行。胆囊は暗赤色を呈しており全体が壊死している状態で,時計回りに270度捻転していた。術後経過は良好で第2病日に退院。胆囊捻転症は通常の胆囊炎と比較して炎症が軽度であることが多く,手術手技が容易であることが多い。術前に胆囊捻転症と診断できれば,単孔式腹腔鏡下胆囊摘出術でも十分施行可能と考えられた。