日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
Print ISSN : 2186-9545
特集2
ガイドラインからみたインスリノーマの外科治療
余語 覚匡阿部 由督伊藤 孝中村 直人松林 潤浦 克明豊田 英治大江 秀明廣瀬 哲朗石上 俊一土井 隆一郎
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2016 年 33 巻 2 号 p. 101-104

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抄録

インスリノーマは膵神経内分泌腫瘍(p-NET)の中では非機能性腫瘍についで多く,機能性腫瘍の中では最も多い。臨床症状としてはWhippleの3徴が知られているが,典型例は多くないため診療を進める上で注意すべき問題がいくつある。一般に診断が遅れがちであるため,低血糖患者に対しては積極的にインスリノーマの存在を疑い,機能検査を駆使して正しい診断に到達することが重要である。単発で転移を有さないことが多いが,正確な局在診断が重要であり,選択的動脈内刺激物注入試験(SASIテスト)や術中超音波検査での確認が有用である。術式選択について,ガイドラインでは腫瘍径および腫瘍と主膵管との位置関係によって,核出術,膵切除術を決定するアルゴリズムを示している。脾動静脈温存手術や腹腔鏡下手術も術式選択としてあげられる。

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