皮膚の科学
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症例
予後不良マーカーを示したびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に対して腫瘍切除術を含めた集学的治療が奏効した 1 例
加太 美保前田 泰広國府 拓藤本 徳毅
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2022 年 21 巻 1 号 p. 20-26

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抄録

88歳,男性。初診の 2 ヶ月前より右頬部に皮膚結節が出現した。右頬部に 25×20 mm 大の紅色結節を認め,皮膚生検でびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断した。免疫組織化学染色で bcl-2 c myc が陽性の予後不良な double-expressor lymphoma であり,PET-CT 検査で上顎洞にも病変があることや高齢であることより,血液内科では標準的な化学療法の適応はないと判断された。しかし,急速に右頬部の腫瘍が増大し開眼障害をきたしてきたため,ラステットR カプセルの内服を開始すると同時に右頬部の腫瘍切除術を施行し,右頬部および上顎洞に放射線治療も追加した。その後,上顎洞には腫瘍の残存はあるもののこれらの集学的治療により上頬部の局所再発も認めず良好に経過している。高悪性度で予後不良が予測されても,皮膚病変が単発の場合などは外科的切除も十分検討されるべき治療法であると思われた。 (皮膚の科学,21 : 20-26, 2022)

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© 2022 日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会
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