日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
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Print ISSN : 2186-9545
特集2
甲状腺未分化癌に対する集学的治療
野田 諭小野田 尚佳柏木 伸一郎徳本 真央田内 幸枝高島 勉平川 弘聖大平 雅一
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2016 年 33 巻 3 号 p. 170-173

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抄録

甲状腺未分化癌は稀な疾患であるが,甲状腺癌死に占める割合は高くその予後は極めて不良である。根治を期待できる割合は非常に少なく,大部分の症例で短期間のうちに不幸な転帰をたどるため,主たる治療の目的は癌の根治ではなく,延命とQOLの維持である。手術療法,化学療法,放射線療法を組み合わせて行う集学的治療は,治療に伴う有害事象と患者が受ける恩恵を十分に勘案したうえで,バランスよく行わなければならない。術前治療の概念,新規薬剤の登場により集学的治療の適応や順序も今後さらに変化していくと思われる。個々の症例で診断,治療,予後について十分に検討して症例集積を行い,新たな治療戦略を構築していくことが重要である。

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