レンバチニブは多彩な副作用が報告されているが,市販後調査の結果胆囊炎が報告され重大な副作用として添付文書に追加された。2015年5月から2021年1月の間に当科でレンバチニブを投与した切除不能甲状腺癌26例の後方視的検討の結果,CTにて急性胆囊炎の所見を呈した症例が12例(44%)に認められた。12例中大半の症例がレンバチニブの休薬を余儀なくされ治療中止となった症例もあり,胆囊炎はレンバチニブによる甲状腺癌治療に大きな支障をきたす注意すべき副作用であると考えられた。レンバチニブ開始後は胆囊炎を早期に発見し適切に治療を行う事により,胆囊炎の重篤化による休薬期間の延長や治療中止を避ける事が期待される治療効果を得るためには非常に重要であると考えられた。