カンキツ果実の細胞間隙体積(Vin)を測定し,これを簡便に推定する方法を確立することを目的に,8品種のサイズの異なるカンキツを対象にした質量(m),縦および横径(vd, hd),体積(Vt),真密度(Pt)の測定を行った。間隙体積は品種毎の値を示したが,一つの品種においては果実のサイズに依存した。すなわち,サイズが大きい果実ほど間隙体積は大きかった。しかしながら,間隙率(Ø)ではその傾向が顕著ではなかった。間隙体積を簡便に推定する方法として得られた Vin=Vt-m/1.0647の推定モデルは,実測値との間にそれぞれ高い決定係数(0.999),EF値(0.999),IA値(0.999),t検定値(0.365)を示した。これより,得られた推定モデルは,カンキツ果実の間隙体積を推定するために適用できるものと考えた。