日本食品低温保蔵学会誌
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数種野菜の呼吸におよぼす低酸素の影響
野菜の低酸素感受性に関する研究 (第2報)
壇 和弘永田 雅靖山下 市二
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1995 年 21 巻 1 号 p. 3-8

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抄録
青果物の呼吸に及ぼす低酸素の影響を調べるためにPSA (pressure swing adsorption) 方式修整空気システム (PSA-MAS) ・CO2発生量測定装置を開発した。本装置および先に開発したガス分離膜方式修整空気システム (GSM-MAS) ・CO2発生量測定装置を用いてカリフラワー, セルリー, コマツナ, レタス, ブロッコリー, キャベツの呼吸量を測定した。呼吸量は野菜が排出する二酸化炭素の割合を, 空気下および酸素濃度1%, 4%, 7%, 10%, 温度10℃環境下で測定した。
空気下に比べ, 実験に供した全ての野菜において低酸素環境下で呼吸量が低下したが, 品目により低酸素環境下におかれた後の呼吸応答に違いが見られ, それらの違いは3つのグループに分けることができた。
(1) 低酸素条件に対し呼吸量の低下が極めて速く, 呼吸量が抑制された後その呼吸量の抑制程度が実験終了時まで維持されたもの (カリフラワー, セルリー)。
(2) 低酸素条件に対し呼吸量の低下は (1) のグループに比べゆるやかであるが, 呼吸量が抑制された後その呼吸量の抑制程度が実験終了時まで維持されたもの (コマツナ, レタス)。
(3) 低酸素条件下におかれた後, 実験終了時まで呼吸量が減少し続けたもの (ブロッコリー, キャベツ) 。
カリフラワー, レタスでは雰囲気中の酸素濃度と呼吸量の間には比例関係が認あられ, 酸素濃度10%条件下でも空気下に比べ呼吸量は明らかに減少した。しかし, その他の野菜では7%以上の酸素濃度条件下においては呼吸の抑制程度は小さく, 7%以下の酸素濃度域において酸素濃度の低下とともに明らかな呼吸量の減少がみられた。
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