農薬の使用に関する栽培条件 (普通栽培物, 減農薬栽培物, 有機農産物) や品種 (西洋種, 東洋種) あるいは流通条件 (市販品, 収穫直後) が異なるニンジンの組織別の微生物数を明らかにした。
すべてのニンジンの微生物数は, 皮層部>師部>形成層部≧木部であった。皮層部と形成層部ならびに木部の微生物数は, 栽培期間中に農薬を使用しない有機農産物で最も多く, 普通栽培物が最も少なかった。4組織の微生物数の品種間の差は小さかった。市販品の4組織の微生物数は, 収穫直後のニンジンより各組織共に多かった。