日本食品保蔵科学会誌
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非定常プローブ法による食品の熱物性値の新規同時推算法
村松 良樹坂口 栄一郎永島 俊夫田川 彰男
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2008 年 34 巻 1 号 p. 11-18

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抄録

非定常プローブ法により食品の3種の熱物性値 (熱伝導率, 熱拡散率, 比熱) を同時に, かつ容易に推算することができる方法を提案した。その推算方法は, プローブの温度変化を熱伝導方程式の近似解析解にあてはめて, その解析解におけるパラメータA, Bの値と, プローブ定数Pc, 温度補正係数Icの値を用いて熱伝導率および熱拡散率を求め, さらに熱伝導率と熱拡散率の値と密度の値を熱拡散率の定義式に代入して試料比熱を決定する方法である。
Δθ=A・ln t+B
A=qPc/4πλ, B+Ic=qPc/4πλ(ln4xβ/r2)=A(ln4xβ/r2)

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