Journal of Applied Glycoscience
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マウスの腸内細菌および免疫系に及ぼす 1-ケストースおよびニストースの影響
吉田 登佐藤 和香子端 秀子竹田 保之小野寺 秀一安藤 功一塩見 徳夫
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2006 年 53 巻 3 号 p. 175-180

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抄録
主要フラクトオリゴ糖として知られている1-ケストースおよびニストースの腸内菌叢および腸内と全身免疫反応に及ぼす影響について,それらを個別に投与したマウスにおいて検討した.1-ケストースおよびニストースの投与はいずれも糞便中のLactobacillus (Lb) 増殖促進作用を示した (Table 1).しかしながら,これらフラクトオリゴ糖の投与はマウス糞便中に存在した2種のLb. reuteriLb. intestinalisのバランスは変化させなかった (Fig. 1). 1-ケストースおよびニストースを投与されたマウス糞便中のIgA量は投与4-7日目にかけて増加し,14日目にはコントロール群と同等のレベルに戻った (Fig. 2). Con A,抗CD3+抗CD28抗体およびLPSによる脾臓リンパ球増殖反応は,どちらのフラクトオリゴ糖の投与によっても減少した (Fig. 3).ニストースの投与は,脾臓リンパ球からのIL-2,IFN-γ,IL-12そしてIL-4産生を1-ケストースよりも強く低下させた (Table 2).これらの結果から1-ケストースおよびニストースは,どちらも腸内細菌および腸内と全身免疫反応に影響を及ぼすが,両者の効果の程度は異なることが示唆された.
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© 2006 by The Japanese Society of Applied Glycoscience
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