抄録
CD.の酵素を用いた特異的定量法を考案し,検討した。定量原理は,可溶性澱粉またはマルトサッカライドをグルコースに完全分解するが,CD.を分解しない酵素を用いることによる。CD.は還元力を示さないので,CD.以外の糖の分解生成物であるグルコースの還元力をSomogyi-Nelson法により測定して,全糖から差し引いて定量する方法である。市販グルコアミラーゼ(puregrade,生化学工業K.K.製)を用いれば,総CD.量が定量でき,Aspergillus oryzaeのα-アミラーゼとの共用によりα,β-CD.の分別定量が可能となる。 定量誤差はCD.含有率60%以上の場合,5%以下であり,低含有率の場合もグルコアミラーゼ反応後,アセトン沈殿処理により正確に定量できる。