高等教育研究
Online ISSN : 2434-2343
特集 高等教育研究におけるIR
アメリカにおけるIRの展開
IR機能に伴う二面性と専門性を中心に
山田 礼子
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 19 巻 p. 25-47

詳細
抄録

 本論文では1960年代に誕生し,高等教育政策の流れの中で,IRの位置を模索してきた米国のIRの展開を検討することを目的とする.具体的には,AIRの年次大会分科会構成とジャーナル特集テーマを①実用主義と理論との相克という二面性,②IR専門職の拡大と技術向上のための方法の模索,すなわち専門性という視点から分析する.分析結果として,理論・科学性の追求と実用性への対応という二面性はIRが拡大している現状でも恒常的に存在していること,一方,IR養成プログラムの開発や研修機会の提供を通じて,方法論,学習成果の測定方法,新たなテクノロジー開発など,IR担当者の技量向上が可能となり専門職としての立場が強化されてきたことが明白になった.この知見は短期間で急速に発展している日本のIRへの示唆になる.

著者関連情報
© 2016 日本高等教育学会
前の記事 次の記事
feedback
Top