2013 年 3 巻 1 号 p. 95-115
この論⽂は、英語コミュニケーション専攻の学生を対象としたグローバル・イングリッシュ・ スタディーズコースにおいて、話し⾔葉の流暢さを⾼める効果に関して、4 技能統合型の指導法の結果を、3 技能統合型のlinked skills の指導法の結果と比較し検証した研究の報告である。この2 つの指導⽅法は、単語、表現、そして情報の繰り返しや深いレベルでの処理などを通じて⾔語材料の⾃動化を促進し、流暢さを向上させると考えられているが、その効果を検証した研究はこれまであまり⾒られない。 この研究では、実験群の学生には、新聞記事を読んだ後、同じ内容を扱うニュースを視聴し、内容確認を⾏った後、ニュースの要約と意⾒を書き、ディクトグロスで⾔語材料の⾃動化を進めた後、ペアでテーマに関する討論を⾏うという4 技能統合型の授業を⾏った。一⽅、3 技能統合型の授業を受けた統制群の学生には、要約と意⾒を書くライティングの代わりに教師主導のニュースを口頭でまとめるタスクを⾏った。この2 グループに関して、年度初めと終わりに、視聴したニュースを⾃分の⾔葉で語るタスクを用い、話すスピード(wpm=1分あたりの発話語数)を基準にして流暢さの測定を⾏った。その結果、この2 つの⽅法とも流暢さを向上させる上で効果が⾒られたが、4 技能を統合した指導⽅法の⽅が⼤きな効果が⾒られた。