近年の情報技術の急速な発展は,電子カルテによる医療従事者間の情報共有の現実可能性を促進し,看護用語の標準化は急務の課題となっている.しかし,看護実践を記述する共通言語として認知された用語体系は,未だ存在していないのが実状である.看護に対するニーズは,当該国の医療の制度・文化によって異なるため,国際的な標準化作業は容易ではない.また当該国の中においても同様である.本研究では,わが国の看護実践の中で用いる看護行為名称の標準化を目的として,行為名称と行為内容を調査し,両者の一致状況を分析した.まず調査手法の開発を行い,その手法を用いてデータを収集し,分析を行った.その結果,行為名称と行為内容との一致率が定量的に示された(成人領域86%・小児領域77%・精神領域81%・在宅領域80%・母性領域41%).