2021 年 9 巻 2 号 p. 67-76
目的:在宅看護学実習にルーブリック評価表を導入した効果と実習指導方法やルーブリック評価表の改善の示唆を得る。
方法:2018年度在宅看護学実習を履修したA大学3年次学生のルーブリック評価表を対象に、項目別の学生自己評価と教員評価で差の検定を行った。またルーブリック評価表に関する自記式質問紙調査を行い、単純集計を行った。
結果:対象は40名であった(有効回答率54.8%)。学生と教員の評価には対象理解・看護過程の展開、多職種連携と専門職の役割、地域包括ケアシステム、事前学修の取組の項目で差がみられた。また82.5%の学生が、評価表を週2~3回以上、日々の目標やカンファレンスのテーマ選定に活用していた。
結論:ルーブリック評価表を活用することにより、学生は実習で学ぶ視点を定められた。教員は学生の傾向や実習の改善方法を検討しやすいことと、教員間の実習評価に関するコンセンサスを得ることができた。課題として、評価基準の表現と指導方法の検討が必要と示唆を得た。