日本看護科学会誌
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研究報告
糖尿病患者におけるFoot Care Confidence Scale日本語版の妥当性と信頼性の検証
松本 珠美奥宮 暁子江川 隆子
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2008 年 28 巻 2 号 p. 2_12-2_18

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抄録

糖尿病は生活習慣病の代表的なものであり,近年増加している糖尿病性足病変は自己管理行動によって予防できることから,フットケア自己管理行動に関する自己効力感を明らかにすることは重要である.そのため米国で開発されたFCCSの日本語版作成に取り組んだ.
本研究の目的は12項目からなる糖尿病患者のフットケア自己管理行動に対するSelf-Efficacyを測定するツール,Foot Care Confidence Scale(FCCS)の日本語版(J-FCCS)を作成し,その妥当性と信頼性を検討することである.
方法は,糖尿病医療に従事する専門家5名で内容妥当性を検討の後,J-FCCSの12項目を決定した.その後,A大学医学部附属病院の外来に通院中である糖尿病患者130名(有効回答数122名)を対象にJ-FCCSの妥当性と信頼性を検討した.この調査は大阪大学医学部倫理委員会の審査を受けている.
その結果,因子分析で1因子が抽出され,基準関連妥当性の検討では既存のツールであるSelf-Efficacy of Health Behaviorとの相関を求め,結果は0.34であった.内的整合性は,折半法(0.87)とCronbach's α係数(0.95)で検討した.
これらから,Jananese-Foot Care Confidence Scaleは糖尿病患者のフットケア自己管理行動におけるSelf-Efficacyを測定するツールとして使用可能であると考える.

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© 2008 公益社団法人 日本看護科学学会
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