抄録
【目的】 近年,注目されているメタボリックシンドローム(MS)に対する有効な保健指導を目指し,健診時に得られる問診データを用いて,健診受診者に対してMSに関する特徴づけを行った.
【方法】 健診センター受診者30歳以上18,849名の健診データを用い,樹形モデルを用いた生活習慣行動プロファイル作成を行い,プロファイル間の相対的なリスク評価,再現性の評価を統計的に検討した.
【結果】 各性別年齢階級において,「食べ過ぎたと思うことがよくある」が共通のリスク因子であった.その他「早食いである」,「歯磨きの回数」および「歩行以外の運動」がリスク因子として挙がった.テストデータによる評価において,男性のプロファイルは適用可能性が高いことが示された.
【結論】 作成されたプロファイルは,現場での保健指導に適用しやすく,解釈可能であり,樹形モデルによる探索的データ解析手法は,健診データを保健指導に利用するための方法として有用である可能性が高いことが示された.