2021 年 41 巻 p. 363-372
目的:本研究では,地域包括支援センターへの質問紙調査を通して,死別サポートの実施状況,死別サポートを実施した地域包括支援センターの特徴を明らかにし,実施上の課題について考察することを目的とした.
方法:地域包括支援センターに対して郵送による全国質問紙調査を実施した.分析方法は,記述統計量算出,X2検定を用いた.
結果:質問紙の有効回答は,738人(29.5%)であった.死別に関する相談を受けたことが「ある」は,地域包括支援センター472ヵ所(64.0%)であった.X2検定の結果,死別相談を受けたことがある地域包括支援センターの特徴は,市区町村人口が多く,終末期患者のケースカンファレンスやデスカンファレンス,市民向けの看取り・死別に関する事業を実施している傾向があった.
結論:地域包括支援センターでは,死別サポートの取り組みが見られ,今後,地域の死別サポートの社会資源としても貢献する可能性が示唆された.