2023 年 43 巻 p. 46-54
目的:人工肛門造設高齢者の在宅ストーマケア確立に向けた皮膚・排泄ケア認定看護師(CN)の看護実践プロセスを明らかにし,人工肛門造設直後の主たる支援者であるジェネラリストナースへの示唆を得る.
方法:皮膚・排泄ケアCN12名に半構造化面接をし,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチで分析した.
結果:看護実践プロセスは,『実施者の見極め』と『人工肛門とともに生きることのイメージ化促進』のうえで『実施者合わせの装具選び』をし,困難時『さらに本領発揮』するものであり,『完璧を求めない』姿勢が推進力として作用していた.
結論:『完璧を求めない』姿勢の根底には,新たなセルフケアを求められる高齢者の「生きることの困難」に対する看護師の包括的な理解があると考えられた.ジェネラリストナースもこの姿勢を貫くことで,両者が同じ目標を見据えて高齢者の在宅ストーマケア確立を促進すると示唆された.