目的:看護系大学1年生の睡眠や眠気を客観的・主観的評価から経時的に把握し特徴を明らかにする.
方法:入学後3か月,入学後半年,入学後9か月の睡眠変数を1週間アクティウォッチと睡眠日誌で評価し,眠気をJESSで評価した.睡眠変数はFriedman検定とBonferroni検定で経時的変化を比較し,Mann-WhitneyのU検定で眠気との関連を比較した.
結果:対象者13名の睡眠変数は起床時刻に差があり,下位検定の結果,入学後9か月は入学後3か月より起床時刻が遅かった.睡眠変数と眠気は入学後9か月の総睡眠時間に差があり,JESS11点以上の「眠気あり」は「眠気なし」より総睡眠時間が長かった.
結論:対象者は入学後9か月に起床時刻が後退し「眠気あり」の総睡眠時間が延長した.実習のない1年生から睡眠変数や眠気等を継続的に把握し,規則的な生活リズム獲得への支援が必要と考えられた.