2024 年 44 巻 p. 1105-1116
目的:思春期に摂食障害を発症した当事者の回復までのプロセスを明らかにすることである.
方法:現在は摂食障害から回復をしている4名に半構造化面接を実施し,KJ法にて分析した.
結果:発症には,【周囲からの評価を気にするあまりの過剰な反応】と【ありのままの自分を認めてもらえない家庭環境への葛藤】が影響しており,【痩せることで得られた負の代償】だけが浮き彫りとなっていた.しかし【寄り添おうとする家族の変化】が徐々に回復へと導き,信頼できる人々の存在が【摂食障害と対峙する精神的な支え】となった.これらを通して【自己の内面的な変化】を培うともに,【摂食障害から回復したからこそ抱く思い】を実感していた.
結論:回復までのプロセスは,信頼できる人々の存在や自己受容等の内的変化が精神的な支えとなっていたことから,これらの要素を取り入れた予防的介入の必要性が示唆された.