目的:臨床看護師が実践している入院中の保存期慢性腎臓病患者の行動変容を促す療養援助のプロセスを明らかにすること.
方法:腎臓病指導を行う臨床看護師10名に半構造的面接を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて分析した.
結果:臨床看護師が保存期慢性腎臓病患者とともに患者自身が取り組もうと思える療養行動を見出すプロセスは,【患者の療養体験と希望を知覚する】ことを起点とし,【患者に承認してもらう】関係性を築けると【立ち止まって確認したり説明する】【患者とこころを合わせ療養行動を見出す】援助につながり,行動変容を促進できる.話をきかせてもらっても【及び腰になる】【一方的に指導する】という行動変容を促すことができないプロセスも見られるが,【チームで支援する】ことで行動変容を促す療養援助を継続できる.
結論:患者の関心事について【患者の療養体験と希望を知覚する】ことを通して顔なじみとなり【患者に承認してもらう】関係性を築くことが,行動変容を促す療養援助において重要であることが示唆された.