目的:中等症から重等症の先天性心疾患児の母親が自律的育児を見出すためのプロセスを明らかにする.
方法:訪問看護利用経験のある先天性心疾患児の母親7名に対し振り返り法によるインタビューを実施,複線経路等至性モデル,経験学習理論を用いて分析した.
結果:母親は,【自ら育てると決心する】【症状の安定に一定の自信を獲得する】【成長に喜びを見出す】【時に育児を社会にゆだねる】という分岐点を経て,等至点:母親が落ち着いて家で子どもと共に暮らしている状態に至っていた.
結論:在宅療養中の先天性心疾患児の母親が自律的な育児を習得するためには,母親が置かれている状況に応じて促進要因や阻害要因を考慮した具体的な支援方法を検討することで,母親の実態に対応したケアの提供が期待できることが示唆された.