日本看護科学会誌
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原著
身体16部位における皮膚生理機能の年齢区分別特徴
山口 陽子
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キーワード: 年齢, 皮膚, 水分量, 皮脂量, TEWL
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2026 年 46 巻 p. 33-43

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抄録

目的:身体16部位の皮膚の生理機能測定により年齢区分別特徴を明らかにする.

方法:20~80歳代の男女124名,身体16部位の角層水分量(以下,水分量),皮脂量,経表皮水分蒸散量(以下,TEWL),pHを測定し,青・壮年,中年,高年の3区分で比較した.

結果・結論:水分量は高年が前腕屈側で青・壮年,中年より高く,足背で青・壮年,中年より低く,皮脂量は青・壮年が後頸部,上背部で中・高年より高かった.TEWLは高年が前腕伸側で青・壮年より低く,中年が前腕屈側で青・壮年より低かった.pHは部位による差があったが全年齢区分で弱酸性であった.水分量,皮脂量,TEWLによる総合評価では,加齢に伴う低下はあるが,総合評価が良い部位(上背部,前胸部)と全年齢区分で総合評価が悪い部位(手背,足背,大腿部,腹部)が明らかとなり,水分・油分を補い,擦らず優しく拭く等のケアが必要な部位であることが示された.

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