2026 年 46 巻 p. 573-583
目的:DASC-21を使用した全身麻酔手術を受ける高齢患者のせん妄症状リスク評価の可能性を検討した.
方法:急性期病院の75歳以上の患者991名を対象に後ろ向き観察研究を実施した.2023年4月から2024年10月の入院患者(Derivation群)において,せん妄症状に関するDASC-21のカットオフ値を算出した.2024年11月から2025年3月の入院患者をValidation群とし,カットオフ値の妥当性を検証した.
結果:DASC-21のROC-AUCは0.71,カットオフ値は24点であった.Validation群を低リスク(DASC-21 < 24点),中リスク(≧24点),高リスク群(≧31点)に分類したところ,DASC-21得点が高い群ほどせん妄症状発症率が有意に高かった.
結論:DASC-21は,全身麻酔手術を受ける高齢患者のせん妄症状のリスク評価に活用できる可能性が示唆された.