抄録
正常な妊娠分娩経過をたどった産婦の不安を軽減するための看護方法の効果を, 分娩経過に即して不安を多角的に測定し, 評価することを目的として研究を行った. 分娩開始した産婦を無作為に2群に分け, 一方は施設内でのルチーンの看護を受ける対照群, 他方は研究者が分娩終了まで持続的に付き添う実験群とし, 対象は各々9名づつ合計18名が得られた. 分娩経過に沿って, 血中カテコールアミンの測定, および, 状態不安尺度, 産痛評価表, ラマーズ法評価表を用いて測定し, 2群において各項目の測定値に関して比較した. その結果, 産婦の不安は分娩という状況から生じる状態不安であり, 看護者が持続的に付き添うという看護方法は産婦の不安の軽減に効果がみられた.