日本看護科学会誌
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足部マッサージと腹式呼吸が患者の不眠と随伴症状に及ぼす効果
面接による情報分析をもとに
片岡 秋子
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2004 年 24 巻 2 号 p. 52-61

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抄録

本研究は足部マッサージと腹式呼吸の介入による不眠と随伴症状に及ぼす効果を明らかにすることを目的とした. 対象者は不眠と随伴症状のある外来患者11名で, ベットに仰臥位にさせ, 15分間の足部マッサージを実施, 最初の5分間は, 腹式呼吸を実施するよう指示した. また, この前後に面接を行い, 主な症状の変化について聴取した. これを1週ごとに3回行った. 研究期間を通して, 対象者には就寝時に腹式呼吸を行うよう依頼した. その結果, 入眠困難および「熟眠感がない」がそれぞれ全員, 8人で改善された. 随伴症状に関しては, 頭痛で7人,「表情が固い」で7人, 活動性低下で全員改善された. 本研究の結果から, 不眠と随伴症状に対する足部マッサージと腹式呼吸の介入効果が示唆された.

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