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日本看護科学会誌
Vol. 24 (2004) No. 4 p. 22-35

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http://doi.org/10.5630/jans1981.24.4_22


過去の調査から子どもたちや親が主体となり尊厳が守られている「よいケア場面」を検討して抽出し「検査・処置を受ける子どもへの説明と納得に関するケアモデル」(以後ケアモデル)を作成した. 次に, 関東と関西地区の5病院8病棟で「ケアモデル」の活用を試みてもらった結果, 調査の協力者となった看護師たちにより82件の事例が提出された. 本報告は, この82件の内容を分析4つのカテゴリーに分類されたもののうち,「子どもの力を引き出す: 子どもの力を引き出そうとして看護獅たちが試みた関わりや具体的な看護の技術としてとらえられたもの」という2番目のカテゴリーを中心に述べる. このカテゴリーはさらに8つのサブカテゴリーに分けられた. その中の5つのサブカテゴリーは,【説明を受けることでがんばれた】【子どもが自分で選択することでがんばれた】【予測的実況中継的説明でがんばれた】【子どものタイミングに合わせることでがんばれた】【気をそらすことでがんばれた】で, ケアモデルの内容を反映していた. 3つのサブカテゴリーは,【子どもとの交渉】【母親や家族の協力を得てがんばれた】【最初の対応が影響する】で, ケアモデルの実践によって新たに見出されたものであった. 看護師たちはこれらの技術を組み合わせたり, 継続させたりしながら, 子どもの力を引き出し, 尊厳を守る姿勢で関わっていることがわかった.

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