第四紀研究
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「考古遺跡からみた津軽の人と自然」特集号(その2)
津軽の地質と縄文土器原料
柴 正敏
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2014 年 53 巻 5 号 p. 249-257

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抄録

青森県で採取された縄文土器の化学組成について電子プローブマイクロアナライザーを用いて検討した.これらの土器に含まれる火山ガラスは,その化学組成により,金木凝灰岩(後期中新世),尾開山凝灰岩(鮮新世),洞爺テフラ(Toya, 後期更新世)および十和田八戸テフラ(後期更新世)に帰属される.これらの土器に含まれるガラスは一つのテフラのガラスからなることが一般的であることから,特定のテフラ層に由来するものと考えられる.今回,下北半島の不備無遺跡から出土した縄文土器から尾開山凝灰岩起源の火山ガラスが見出されたが,尾開山凝灰岩は青森県最北部の下北地域には分布しないことから,当該の土器は津軽地方で製作され,下北地域に運搬されたと考えられる.すべての縄文土器の基質部は,カオリナイトまたはハロイサイトまたはカオリナイト/スメクタイト混合層鉱物からなる.その他の粘土鉱物としては,後背地の地質の違いにより,イライト,緑泥石,イライト/スメクタイト混合層鉱物,コレンサイトがカオリン鉱物と共存する.

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© 2014 日本第四紀学会
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