日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第54回研究大会
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個別発表(B会場)
農民カースト「ジャプ」女性自助組織の地震復興過程における主導的役割
*竹内 愛
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p. B20-

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抄録
2015年ネパール大地震が発生し、カトマンズ盆地に位置するパタン市に居住するネワール民族の農民カースト「ジャプ」社会においては、女性が震災復興に向けリーダーシップを発揮する主体となった。その背景には、以前は家庭に閉じ込められていた女性が、女性自助組織「ミサ・プツァ」のメンバーとなり、コミュニティのために協力した長年の経験があった。平常時に育まれた地域における女性たちの絆、活動の仕組みが、災害時におけるレジリエンスとして大きな効力を持ったのである。
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