抄録
本稿では,日本発達障害連盟で取り組んできた研修が COVID-19 の感染拡大の影響によ り,研修をどのように変えて対応したのか,新たな対応によって研修参加者にどのような影響が生 じたのかを明らかにし,今後の研修に向けてどのようなことを考えなければいけないのかについて 考察した.具体的には,2020 年度に取り組んだ研修の知見から次の点が明らかになった.オンラ インを用いた研修は,感染の不安を大きく軽減できる安心感,職場や自宅から簡単に研修参加できる利便性,参加に係る時間・経費の節約の点などで大きな利点をもたらしたことが示された.他方, 対面開催と比べると,講師や他の参加者との「相互交流」の物足りなさが課題であることも示された.このようなオンラインの利用の利点と課題を総合的に勘案して,今後の研修を企画していくこ とが重要である.