家庭用電子レンジを用いた新しい木材の塑性加工法について,だれでもが簡単に木材の曲げ加工を行うことができるように,バンド締結法を考案するとともに,振り加工用の治具をも試作した。 そして, その方法による加工手順で特に注意すべき点,例えば,照射中,余分なエネルギーを水分の気化熱で逃し, レンジ本体の破損を防止するため,レンジの中に水入のビーカーを入れておくこと,などについて検討し, また,試作の教材,生徒の作品を紹介した。 以上の結果から,曲げ木や振り材を,工業高校などの実習教材として使用することが可能であることを示した。