抄録
急速な技術進歩によって、IT(情報技術)の効果的活用が企業経営にとって必須なものとなるのと同時に、どの企業も自社固有のIT戦略を明確にする必要に迫られている。企業にとって、ユニークかつ有効なIT戦略を立案する為には、IS(情報システム)ではなくIT(情報技術)機能の企業戦略におけるミッションを明確化する必要がある。そのミッションから、IT(情報技術)関連の鍵となる組織責任·役割を導出し、それを実行する為の組織スキルを明確化する。その組織スキルの自社にとっての重要度と必要組織スキルの獲得·育成·活用·維持を考慮し、自社における必要IT(情報技術)機能の最適組織配置形態を「効果性」·「効率性」の観点から明確化していくのが、有効な戦略的ITマネジメントである。このアプローチを通して、初めて優位性のあるITアウトソーシングと梃子機能としてのIT(情報技術)を織り込んだ上でのコア事業への集中が可能となる。本発表では、実例を加えて、戦略的ITマネジメントのフレームワークとアプローチについて論じる。