日本醸造協会誌
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解説
食品微生物制御へのバクテリオシンの利用
山木 将悟山﨑 浩司
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2014 年 109 巻 9 号 p. 636-642

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抄録

 近年,消費者は加熱・加工を極力控えた食品を好むようになっている。このような消費者のニーズに応えつつ食品の安全を担保することは至難の業である。そこで,著者らに食品保存料として世界で広く利用され,食品における食中毒リスクの低減と品質の向上に大きく寄与し,食品の味,香りに影響なく,ヒトの消化酵素により分解される安全な天然由来抗菌ペプチドのバクテリオシンの代表のNisin A,さらにはバクテリオシンと他の抗菌物質との組み合わせなどを解説いただいた。味噌には精製ナイシンとして,5mg/kgの使用が認可されているので,味噌業界の方はご一読いただきたい。

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© 2014 公益財団法人 日本醸造協会
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