1988 年 83 巻 2 号 p. 142-144
酸1生側に至適pHを有するウレアーゼを用いて, 清酒中の尿素の分解除去について検討した。
(1)尿素の分解量は, 25℃までほぼ直線的に増加した。
(2)75℃, 15minの加熱で失活したが, 55℃, 15~30minでは安定であった。
(3)至適pHは4.5~5.5であった。
(4)酵素の添加量が多いほど, 尿素の分解が速かった。
(5)尿素量が多いほど, 時間および酵素量当りの分解量は多くなったが, 分解率は低くなった。
(6)90%以上の尿素の分解率を得るには, 5U/lの酵素量で10℃では14日, 20℃では3日であった。