1995 年 90 巻 1 号 p. 2-7
最近, 統一銘柄清酒の開発事業が各地で活発に行われており, 清酒の需要開発に大きく寄与しているが, 銘酒開発協同組合の事業のはじまりは昭和49年と古く, かつ, 順調に発展してきており, 共同事業の成功例と言える。最近の統一銘柄清酒が, 新しく開発された原料米や酵母を用いた例が多い中, 銘酒開発協同組合の製品は消費者の嗜好をよく把握し, それにあった商品の製造法を設計することから生まれたものばかりである。その点でもユニークである。協同組合の最近までの活動状況を解説していただいた。