脈管学
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症例報告
Campylobacterによる感染性腹部大動脈瘤の1例
寒川 顕冶神野 禎次
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 59 巻 6 号 p. 45-48

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抄録

Campylobacterは感染性動脈瘤の起炎菌としてはまれで,多くは免疫抑制状態の患者に発生する。今回,心房細動に対するカテーテルアブレーション以外に基礎疾患のない感染性腹部大動脈瘤の1例を経験した。解剖学的血行再建術,大網充填術,抗菌剤の投与を行い,術後2年で感染の再燃はない。基礎疾患のない患者でも起炎菌としてCampylobacterは考慮すべきである。

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