熊本赤十字病院心臓血管外科
2020 年 60 巻 11 号 p. 205-213
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10年間で,深部静脈血栓症(DVT)を発症した妊産婦は15例だった。観察期間中に,4例でDVTが再発し,いずれも抗凝固療法は行っておらず,うち1例は産褥期,2例は再妊娠期間であった。下大静脈フィルター(IVC-F)は6例に留置し,回収可能型IVC-Fは回収試みた3例中2例で抜去困難であった。妊産婦DVT症例では,妊娠・産褥期の抗凝固療法を行い,一時留置型IVC-Fの選択が望ましいと考えられた。
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