2023 年 63 巻 5 号 p. 91-96
症例は77歳男性。心タンポナーデにて,緊急心囊ドレナージ施行された。造影CT検査で遠位弓部大動脈にentryを認める急性大動脈解離Stanford B型の偽腔破裂を診断された。緊急胸部大動脈ステントグラフト内挿術(TEVAR)施行し,初期救命したが,術後,対麻痺を発症した。CT検査上第12胸椎レベルのAdamkiewicz動脈は開存していた。心タンポナーデの原因が急性B型大動脈解離であるという報告は稀で,緊急対応を要するため,文献的考察を加えて報告する。