抄録
近年CPUの高度化などに伴い、市販のCPUを用いてコンピュータアーキテクチャの基礎教育を行うことが難しくなっている。そのため各教育機関において、FPGAとHDLの組み合わせによって学生にCPUを設計させる例が多い。
我々が所属する鹿児島高専においても、講義内容とリンクさせた学生実験を提供するため数年前よりFPGAとHDLを用いたCPUの開発を行ってきており、学生実験に導入するに至り平成24年度で2年目を迎えている。我々はカリキュラムの都合上4週間と短期間で実施しており、そのため学生の設計部分を削減する代わりに、動作の観察を中心とした内容で実施した。今回、開発したCPUと、その導入結果について報告する。