電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
平成28年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第69回連合大会)講演論文集
セッションID: 04-1A-06
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味覚センサを用いたうま味物質の応答評価
*津隈 裕太劉 朝雲劉 一江巫 霄矢田部 塁田原 祐助神崎 雅俊都甲 潔
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抄録
味覚センサ(TS-5000Z)は,受容部に脂質高分子膜を持ち,味物質と膜との相互作用により味を評価する.うま味には,2種類以上の混合物の味強度が各々の総和以上となる相乗効果という性質がある.しかし,相乗効果は現在の味覚センサで検出可能か明らかになっていない.そのため,本研究ではうま味物質L-グルタミン酸ナトリウム(MSG),5’-イノシン酸ナトリウム(IMP)に加え,2つの混合液について,相乗効果が検出可能か,センサ応答による評価を行った.また,膜への吸着量についても測定を行った.その結果,MSG 30 mM以上かつIMP 10 mMの場合に,相乗効果を確認できた.本研究により,うま味の相乗効果が味覚センサを用いて評価できることが示唆された.
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© 2016 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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