日本作物学会紀事
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速報
茨城県南部における水稲品種「にじのきらめき」の夏季高温条件下での多収性
寺崎 亮板谷 恭兵平内 央紀石川 哲也
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2025 年 94 巻 1 号 p. 82-83

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抄録

茨城県南部で水稲「にじのきらめき」を栽培して600 g m–2の精玄米重を得るには,籾数を2.8~2.9万粒 m–2程度確保する必要があり,幼穂形成期までの生育に応じて窒素追肥を行い,出穂期の窒素吸収量を7.8~7.9g m–2程度に誘導することが重要である.また,直近の夏季高温条件では玄米千粒重は低下傾向を示したが,籾数2.9万粒m–2を超えると玄米千粒重は23~25 g程度で673~738 g m–2程度の精玄米重を得ることができた.

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