日本作物学会紀事
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食用カンナの生長と収量に及ぼす種イモ重の影響
院多本 華夫加藤 盛夫今井 勝
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1993 年 62 巻 1 号 p. 111-115

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抄録
生体重が20gから500gまでの異なる大きさの食用カンナの種イモ (根茎) を, 圃場に1.0m×0.5mの栽植密度で栽培し, その生長と根茎収量に及ぼす種イモ重の影響を検討し, 経済的な栽培を行うための適切な種イモ重を求めた. その結果, 種イモ重の増大は植え付けから出芽までの日数を短縮すると共に, 各種の生育形質および収量の増加をもたらすことがわかった. しかし, それらの増加は種イモ重が200g程度までの範囲内で明らかであったが, 200g以上での種イモ重の効果は明らかではなかった. 従って, 食用カンナの栽培において実用的な種イモ重は200g程度であるとみなされた.
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