口腔衛生学会雑誌
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歯科衛生学生の臨床実習ストレッサーが 職業的アイデンティティに及ぼす影響:レジリエンスの調整効果
髙尾 あゆみ大塚 泰正
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2026 年 76 巻 1 号 p. 45-54

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抄録

 本研究では,歯科衛生学生の臨床実習ストレッサーが職業的アイデンティティに及ぼす影響とレジリエンスの調整効果を検証するため,臨床実習経験を有する歯科衛生学生896名(有効回答639名)にweb調査を行った.臨床実習ストレッサー各因子はいずれも職業的アイデンティティ各因子と負の関連を示した.職業的アイデンティティを従属変数とした階層的重回帰分析および単純傾斜分析の結果,臨床実習ストレッサーの「記録作成と時間的制約」が職業的アイデンティティの「医療職選択への自信」に及ぼす負の影響を「獲得的レジリエンス」が緩衝することが示された.また,臨床実習ストレッサーの「指導者と実習環境適応への困難感」と「記録作成と時間的制約」が職業的アイデンティティの「社会貢献への志向」へ及ぼす負の影響を「獲得的レジリエンス」が緩衝することが示された.さらに,「知識・技術不足の自覚」が「社会貢献への志向」に及ぼす負の影響を「資質的レジリエンス」が緩衝することが示された.これらの結果から,レジリエンスが高い学生は臨床実習でのストレッサーが高い状況下でも職業的アイデンティティを維持しやすく,レジリエンス育成を組み込んだ教育支援は職業的アイデンティティ形成に寄与する可能性が示唆される.

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