2017 年 24 巻 2 号 p. 286-288
従来の保存加療に抵抗性の上腕骨外側上顆炎14例に対して経皮的に共同腱付着部に注射針を穿刺する手技(以下Needling)の臨床成績について報告する.Needling施行前,施行後1,3,6か月時の疼痛(VAS),合併症に関して評価した.Needling施行前,施行後1,3,6か月における外側上顆の圧痛の平均VASは63→46→25→15と全ての観察期間において施術前と比べて有意に低下した.手関節背屈抵抗時の平均VASも同様に40→28→18→11と有意に低下した.全例,感染,神経損傷,出血等,Needlingに伴う合併症は認めなかった.上腕骨外側上顆炎に対するNeedlingは穿刺による局所の出血によって,病変部の治癒を促進させる効果があると考えられている.外来で施行することが可能であり,手技も簡便のため,他の保存療法に抵抗性の場合,治療の選択肢の1つとして考慮してもよいと思われた.