抄録
【症例】37歳男性.転倒し,左手を地面につき受傷.同日近医受診,受傷3日後に当院紹介受診.単純X線、CT画像で上腕骨小頭coronal shear fracture(Dubberley分類type 1A)と診断,受傷後10日目に伝達麻酔下に鏡視下整復固定術施行.Superomedial portalから骨折部を鏡視し,Anterolateral portalから鈍棒を用いて骨片を解剖学的位置に整復して,透視を併用しながら後方より経皮的に上腕骨小頭に向けてガイドピンを挿入後,Acutrak2 mini screwで固定した.術後3年4か月,5°の伸展制限,スポーツ時の軽度疼痛あるも,日常生活,仕事に支障なく,Hand20は4点であった.【考察】本術式は観血的整復固定法と比べると侵襲が少なく,良好な術後成績も期待できるため,手術適応を厳密に選択すれば,今後考慮されるべき手術法と考えられた.