日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅵ. 神経疾患
脊髄空洞症に合併したCharcot肘関節2例の手術治療経験
大野 義幸山本 恭介白井 之尋平川 明弘
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2025 年 32 巻 2 号 p. 253-258

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抄録

Charcot肘関節は稀で,Charcot肘関節の手術はさらに稀である.今回,脊髄空洞症に合併したCharcot肘関節2例の手術治療を実施した.症例1:56歳,男.胸髄腫瘍切除後の脊髄空洞症(SSシャント術施行後5年経過)による右Charcot肘関節および肘部管症候群に対し尺骨神経皮下前方移動術及び肘関節内デブリードマン手術実施後に急速な肘関節破壊が生じ,肘関節安定化手術(肘頭骨折骨接合,人工橈骨頭,内側側副靱帯再建)を実施し9年経過中.症例2:54歳,男.Arnold-Chiari奇形に伴う脊髄空洞症によるCharcot肘関節および肘部管症候群に対し,41歳時に後頭下減圧術および尺骨神経筋層下前方移動術実施後に肘関節破壊が進行し,4年後には肘関節脱臼,12年後からは感染を繰り返し,最終的に遊離血管柄付き腸骨移植を併用した肘関節固定術を実施し,1年経過(感染治癒および骨癒合)中である.

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