日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児新鮮Monteggia骨折の治療
岡田 恭彰根本 菜穂及川 昇長尾 聡哉
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2025 年 32 巻 2 号 p. 36-42

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抄録

小児新鮮Monteggia骨折の治療方針を検討した.【対象および方法】79例79肘,平均年齢6.5(2~13)歳であった.鎮静下または全身麻酔下に徒手整復で橈骨頭の動的安定性が得られなければ,腕橈関節を展開し整復阻害因子を除去して橈骨頭を観血的に整復した.【結果】橈骨・尺骨ともに徒手整復のみの保存加療が11例,橈骨頭の徒手整復と尺骨の経皮鋼線髄内釘が58例であり,橈骨頭の観血的整復を要したのが10例で整復阻害因子は全例輪状靱帯であった.【考察】小児新鮮Monteggia骨折は早期治療による橈骨頭の動的安定性の獲得が重要であるが,橈骨頭の観血的整復を要した10例中7例は受傷から2日以内であり,早期治療例でも橈骨頭の動的安定性が得られない可能性があることを念頭において治療方針を統一しておく必要がある.十分な安定性が得られない場合は整復阻害因子を同定して正確な整復を行うべきである.

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