日本肘関節学会雑誌
Online ISSN : 2434-2262
Print ISSN : 1349-7324
Ⅲ. 外傷・外傷合併症
小児上腕骨内側上顆骨折に対するK-wire固定による当科の治療成績
髙橋 裕貴田中 雅仁入江 徹
著者情報
ジャーナル フリー

2025 年 32 巻 2 号 p. 18-20

詳細
抄録

小児上腕骨内上顆骨折に対して当科ではK-wire 2本のみで固定しており,その治療成績を報告する.2014年4月から2024年8月までに手術施行した19例のうち,K-wireのみの固定で術後3か月以上経過観察できた14例を対象とした.年齢は平均10.5歳,男6例女8例,経過観察期間は平均9.4か月.Watson-Jones分類はtypeIが1,typeIIが11,typeIVが2例.評価項目は,骨癒合,神経損傷,疼痛,肘関節可動域,Carry angle(CA).13例で骨癒合,1例で遷延癒合.後骨間神経障害1例.全例で最終観察時に骨折部の疼痛は認めず,可動域は制限なしが7例,10°以下の伸展制限が5例,10°以下の屈曲制限が2例.CAは健側と有意差なし.K-wireのみの固定で,軽度の可動域制限は残るも良好な結果が得られたが,年齢や活動レベルに応じて他の固定方法を考慮すべきであると考える.

著者関連情報
© 2025 日本肘関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top